ほとんどのコーヒーやソーダ飲料にはカフェインが含まれていることは知っていますよね。しかし例えばチョコレートなど、食品の中にもカフェインを含むものがあることを多くの人は認識していません。カフェインは減量を促進するのか妨げるのかを決定的に証明する証拠は今のところ存在しておらず、どちら側にも議論するそれぞれの理論があるようです。カフェインが減量を促進のかしないのかという現在考えられている理論がいくつか下に要約されています。
カフェインは減量を促進するという理論のひとつは、カフェインは食欲を抑制するのでカフェインを摂る人はより少ないカロリーを消費するという考えに基づいています。確かにカフェインは短時間の間の食欲を抑えるかもしれませんが、カフェインを定期的に飲むことが長期的な体重の減量をサポートするという証拠は何一つありません。
もうひとつの理論は、カフェインは熱発生を促進、つまりカロリーの燃焼を促進するという概念に基づいたものです。これは確かに本当ですが、カフェインの消費により燃焼されるカロリー量の増加はおそらく減量をもたらすまでに十分な量とはいえないでしょう。カフェインはまたエネルギーをもたらすので、ジムでより激しく運動しより多くのカロリーを燃やすのに役立つかもしれません。
一方反対側の意見としては、カフェインは体重を増加させる、特に腹部に増やすと示唆する意見があります。ユージン・ウェルズの新しい著書「The Decaf Diet」では、長期的なカフェインの摂取と肥満の関連性について述べられています。ウェルズは私たちがカフェインを摂取すると体がコルチゾールというホルモン(ストレスや恐怖を感じたときに体内で産生されるものと同じ化学物質)を産生すると述べています。これが血糖値を増加させ脂肪へと変わります。ウェルズはコチゾールが長期にかけて増加すると、体も脂肪沈着を他の部位から腹部へと移転させることを示唆している米国の研究を引用しています。
さらにカフェインを含む多くの食品や飲料品は砂糖を多く含むものでもあり、もちろんカロリーも含みます。適度に摂られなかった場合は血糖値を上昇させ、体重の増加にもつながります。さらにカフェインを摂り過ぎると心拍数を上げるというような健康上の問題や、カフェイン中毒にもつながることがあり、頭痛や吐き気などの副作用をもたらす可能性があります。
カフェインを摂ることを選ぶのであれば、適度な量にしましょう。特別な病状を患っている場合にはカフェインを含む食品や飲料品を消費する前に、かかりつけの医師に相談するようにしてください。
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